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次期CEOになるための魅力的な「プレゼンテーション」とは
自社の次期CEO候補になったあなたへ。おめでとう。後継者の最終候補に残ったのは、実力の証だ。だが、キャリアを左右するともいえるオーディションに備えるのには、大きなストレスが伴う。
競争相手は社内の同僚だけではない。社外候補者との競争も、いっそう激しくなっている。コンファレンスボード、エゴンゼンダー、セムラー・ブロッシーによる調査によると、2025年にはS&P500企業の最高位職に社外の人材が登用されるケースがほぼ倍増したという。チャレンジャーによる別の報告書は、2022年以降、中小企業や非営利団体を含めたさまざまな組織において、社外のCEO候補者を選出する傾向が強まっていると示唆している。
あなたの目標は、自分が適任者であると取締役会に納得させることだ。多くの場合、最大のチャンスは、CEO選抜プロセスの中で、正式なプレゼンテーションを求められた時に訪れる。筆者はそれを「取締役会を動かすプレゼンテーション」と名づけている。相手の認識を変え、懸念を和らげ、あなたの価値を主張するチャンスだからだ。取締役会全体に対してであっても、小委員会に対してであっても、あなたのビジョン、戦略、準備態勢、そしてコミュニケーション能力を示す絶好の機会となる。成功すれば最高位の職への道が開ける。だが、期待を満たせなければ、別の仕事を探すことになりかねない。
筆者はCEO候補者のコーチングに携わり、ヘッドハンティング会社や企業取締役と協力してきた。その経験に基づいて、この重要なプレゼンテーションを効果的に作成・実施する方法を以下で伝授したい(プレゼンテーションの代わりに、複数回の面接を行う企業もある。本稿のアドバイスは、それぞれの状況に合わせて応用してほしい)。
メッセージの作成
プレゼンテーションでは次の2点を提示することが必要だ。一つは、あなたが組織を強化するビジョンとプランを持っていること。もう一つは、あなたに組織を統率する資質があり、その役割の中で成長できることだ。筆者はCEO候補の経営幹部と作業に入る時、いつもこのような問いから始める。
「あなたが最高位の職に就き、10年間、組織を率いたとします。いま、あなたは退任するに当たって、あるビジネス誌があなたの在職期間の業績についてケーススタディを執筆しようとしています。彼らが知りたいのは、次のことです。あなたはどのような変革を主導して、会社を成長に導いたか。なぜ、あなたがその変革のリーダーとして適任だったか」
あるCEOはより簡潔にこう表現してくれた。必要なのは、投資家を刺激する成長ストーリーと、従業員や顧客の共感を呼ぶ個人的なストーリーである。さらにシンプルに考えると、「なぜ変革が必要なのか」「なぜあなたなのか」に関する説明だ。
成長のビジョンを策定する
社内候補者のビジョンには、大胆さが欠けていることがある。彼らは会社の現在のプランにどっぷり染まっている。そのため、俯瞰的な視野を持ち、視点を洗練させ、遠い将来を見通すためには助けが必要かもしれない。社内候補者は、みずからの担当部門の課題を判断することには慣れているが、より広い視野に立って物事を捉えられることを証明する必要がある。
どうすれば企業全体が能力を最大限に発揮できるようになるかを考えよう。組織の過去、現在、未来の違いを定義する。これまで、どのように運営されてきたか。現在、どのように運営されているか。将来、成功を収めるためには、どのように運営されるべきか。また、どのようなトレンドや変化によって、この変革が必要になるのか。
筆者のあるクライアントは、自分のプランを「日用品の生産から、利益率の高い差別化された商品の生産への移行」と説明した。シンプルだが、成長への道筋が明快だ。
では、あなたが思い描く変革の具体案を掘り下げていこう。次のことを考えてほしい。





