2.従業員の間でアイデアを試す

 毎日社内を行き来している資産を活用していない企業がほとんどである。プロクター・アンド・ギャンブルの社内では、社員食堂の外などで、自分たちのプロジェクトを売り込んでいるチームの姿をたくさん見かける。もし自社の社員がそれを買わないのなら、消費者が購入する理由などあるだろうか。

3.「10%バージョン」を発表する

 完成度10%の新製品を、ごく限られた市場で紹介してみる。こんなプランを想像してみよう――戦略的イノベーションとデザイン思考に関する1週間のセミナーを開催し、各国から参加者、著名な講演者、洗練された資料を集約する。参加者はその場で実際に事業を立ち上げ、ベンチャー・キャピタリストからのフィードバックや、うまくすれば出資さえも得ることができる。これは素晴らしいアイデアのように思えるが、実際にこのセミナーに参加する人はいるのだろうか。それを知るには、申し分のない講演者と「まあまあ」程度の説明資料を用意して、まずは半日のセミナーを開催してみることだ。

4.「申し込み説明会」を開催する

 我々は数年前、あるベンチャー企業がメディカル・ツーリズムの事業計画を立ち上げる手伝いをしたことがある。さまざまな治療を求める顧客は、エキゾチックかつ旅費の安い海外の観光地へ医療目的で旅行するだろうと考えていた。同僚のマット・アイリングがハーバード・ビジネス・レビューの論文で紹介したように、我々は慎重に市場を調査し、その見通しは手堅いと思われた。ある同僚が、ターゲット顧客が多くいそうな場所でセミナーを開催して、彼らの関心を探ろうと提案した。そして参加者が誰も集まらなかったのを見て、我々は「関心がある」という発言や感想は実際の需要を意味するわけではないことに気がついたのである。

 購入意思の弱さをチェックするこうしたテストは完璧なものではないが、「これを買いますか?」と単に尋ねるだけよりは、ずっとましである。顧客の言うことは割り引いて考え、顧客がやることを注意深く観察しよう。


原文:Four Simple Low Resolution Innovation Tests June 13, 2011