いまやマーケティングはデジタル要素抜きに遂行できないが、デジタル・マーケティングはデジタル領域だけに特定されるものではない。デジタルを使って初めて得られるファインディング(発見)を活かし、従来のマーケティング思考や手法そのものを大きく変革・発展させるものである。
 とりわけ、ビッグデータ時代のマーケティング活用先としてにわかに注目を集めているのが、DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)である。今後はDMPの戦略的活用がマーケティングの成否を分けるといっても過言ではないだろう。
 デジタル・マーケティングは、新たな取り組みにいち早く挑戦するマーケターほど得るものが大きい世界だ。他社の事例を待つのではなく、また広告代理店に頼るのではなく、自社でチャレンジする現場の意志と、早期の経営判断が何よりも重要である。