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不確実性の高い状況下での意思決定には勇気が必要
HBR(以下色文字):経営幹部の意思決定のあり方は、長年の間にどこが最も大きく変わったとお考えですか。
チャラン(以下略):近頃は、正しい答えを導き出すことが以前よりも難しくなっています。単に考慮すべき要素が増えただけではありません。経営幹部は、状況が流動的であるという、きわめて不安定な要素についても主観的な判断を下さなくてはならないのです。テクノロジーによって業界間の境界線は消えつつあり、状況が落ち着くのを待っていられないほど変化が速い現代では、通常の競争分析もあまり役に立ちません。
そのため経営幹部は、自社事業の一部が頭打ちになったり、時代遅れになったりするかもしれないという生々しい脅威にさらされながら、しかも確立された手法がないなかで、多くの定性的な要因と格闘しています。その一方で、大きな賭けが求められる、とてつもなく巨大なチャンスが現れては、たちまち消えていきます。