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本業である写真フィルム事業の市場が2000年のピークを境に、10年間で10分の1に縮小した富士フイルムホールディングス。急激な市場変化により、危機に追い込まれたが、既存事業の見直しと新規事業への積極的な投資により、2008年には過去最高益を達成する。いかに危機を乗り越え、高業績を維持する組織をつくり上げたのか。会長兼CEOの古森重隆(こもり・しげたか)氏に伺う。
会社を単に存続させるのではなく、
一流企業であり続ける
編集部(以下色文字):主力の写真フィルム市場が10分の1に縮小する「本業消失」の危機を乗り越え、現在も高業績を維持されています。一連の成功要因はどこにあったとお考えですか。
古森(以下略):ライバル企業も、同じ時期に同じような方向で動いていたはずです。そのなかで、富士フイルムだけが事業構造の変革に成功した要因は、スピードとダイナミックさだと思います。特に、変革を果断に実行する経営判断が、奏功したのではないかと考えています。