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フェイスブックのCOOシェリル・サンドバーグが「シリコンバレーで公開された文書のなかで最も重要なものの一つ」と称賛したファイルが、オンラインで500万回以上も閲覧されている。それは、動画配信サービスの大手ネットフリックスがどのように企業文化を形成し、従業員のモチベーションを高めて実績を上げたかを説明した〈パワーポイント〉資料である。本稿では、人材や企業文化への取り組み方が注目を集めるネットフリックスについて元最高人事責任者が、同社が人材を引きつけ、定着させ、管理する際の原則とした5つの理念に関して論じる。
ネットフリックスは
なぜ人材を引きつけるのか
フェイスブックのCOOシェリル・サンドバーグが「シリコンバレーで公開された文書のなかで最も重要なものの一つ」と称賛したファイルが、オンラインで500万回以上も閲覧されている。それは、動画配信サービスの大手ネットフリックスがどのように企業文化を形成し、従業員のモチベーションを高めて実績を上げたかを説明した〈パワーポイント〉資料である。リード・ヘイスティングスと私が(数名の同僚とともに)この資料を作成した時は、これほど話題になるとは想定外で、予想もしていなかった。
ヘイスティングスはネットフリックスのCEOで、私は1998年から2012年まで同社でチーフ・タレント・オフィサー(最高人事責任者)を務めた。その資料には、「従業員が妥当だと感じればいくらでも休暇を取れるようにすべきである」など、人材管理に関する画期的なアイデアが記されている半面、少々クレージーだと思われるものも一部含まれていることは承知していた(少なくとも他社も追随するまでは、そう見なされていた)。しかし音楽もアニメーション効果も使われていない簡素な127枚のスライドが、これほど影響を及ぼすようになるとは驚きだ。