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なぜ新しいCスイートが求められているのか
マーケティングは急速に、テクノロジーに最も依存する業務分野の一つになりつつある。2012年、リサーチとコンサルティングを手掛けるガートナーは、企業のCMO(最高マーケティング責任者)は2017年までにCIO(最高情報責任者)よりも多額の予算をテクノロジーに費やすようになるだろうと予測した。よく引用されるこのコメントの信憑性は、日に日に高まっているようだ。
この流れのただなかで、新しいタイプの経営幹部が現れつつある。それは、CMT(チーフ・マーケティング・テクノロジスト)である。CMTは戦略家であり、クリエイティブ・ディレクターであるのと同時に、テクノロジー・リーダーや教師役でもある。
キンバリークラークでは「マーケティング・テクノロジー担当グローバル責任者」、SAPでは「グローバル・マーケティング担当ビジネス・インフォメーション・オフィサー」と、肩書きはさまざまだが、CMTの職務は共通している。すなわち、マーケティング・テクノロジーを事業目標と一致させ、ITとの橋渡し役を果たし、テクノロジー・プロバイダーを評価し選定することである。約半数のCMTは、新規デジタル・ビジネス・モデルの構築を支援する責務も負っている。