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国際宇宙ステーション(ISS)のコマンダー(船長)には、国籍も文化も違う個性的なメンバーをまとめ上げることはもちろん、限られた期間で高い成果を上げることが求められる。そのISSコマンダーに日本人で初めて任命されたのが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士である若田光一氏だ。チームとしての生産性を高めるために、リーダーとして何を心がけ、実行したのか。酸素も重力もない極限の環境下における、コミュニケーションの重要性が語られる。
地上のマネジメント経験が
宇宙でも役立っている
編集部(以下色文字):日本人初の国際宇宙ステーション(ISS)・コマンダー(船長)に就任され、任務をまっとうされました。クルー(乗組員)時代と比較して、行動や心境の面でどのような変化がありましたか。
若田(以下略):コマンダーに任命されたのは、フライトの約2年半前でした。ですから、宇宙に行ってからコマンダーになるのではなく、フライトに任命された時点からコマンダーとしての振る舞いが求められます。