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いまや、ナレッジ・ワーカーやホワイトカラーの生産性向上は必須とされ、オフィス改革に着手する企業も増加している。だが、従来のようにアンケート調査を基本とする改善では、大きな成果を上げられていないのが現状だ。この課題を解決するために注目を浴びているのが、ウエラブル・センサーの活用である。これまでは定量化できなかった要素を数値化することで、より根源的な解決策の提示が期待されている。本稿では、いくつかの具体事例を基に、従業員の幸福感(ハピネス)の定量化によって実現する、新しいオフィス設計の方法が提案される。
アンケート調査に基づくオフィス変革は限界がある
ビジネスや経済の発展には、ナレッジ・ワーカーやホワイトカラーの生産性向上がカギであるといわれて久しい。しかし、その策や成功事例はなかなか見えてこない。
たとえば、製造業で成功を収めたトヨタ生産方式をナレッジ・ワーカーに適用しようという試みがある。だが、業務プロセスや生産物が明らかな製造現場と知識労働の現場とは本質的な違いがあり、単純な転用では成果を上げられない。