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オフィス空間は
どのように評価されるべきか
シリコンバレー企業の信条は、社員の交流、パフォーマンス、イノベーションを密接に結びつけることだ。革新的な企業は、その信条を投影して自社の聖堂を建設している。たとえばグーグルの新本社は、偶然の出会いを最大限に活かすための設計である。
フェイスブックはまもなく、1マイル(約1.61キロメートル)にも及ぶ巨大な一空間で構成された社屋に、数千人の社員を移動させる予定だ。ヤフーは在宅勤務のメリットを放棄したことで有名だが、その理由は、同社の人事責任者いわく「最高の意思決定や洞察はしばしば廊下やカフェテリアでの議論から生まれる」からである。
サムスン・セミコンダクターも最近、アメリカで新社屋の建設に着手したが、その設計思想は伝統的な階級文化とはまったく異なるものだった。各フロアにはさまれるように広々とした屋外空間が広がり、社員が自然に集まりそうな設計である。同社幹部はエンジニアと営業社員が実際に交流する場になることを期待している。