「プロフェッショナル・ファーム」を標榜するマッキンゼー・アンド・カンパニーは、業務ごとにチームを形成する。そこではクライアント・ワークのみならず、社内業務もチームによって運営される。さらに組織内でチームを形成する仕組みは、市場モデルを用いている。つまり、業務ごとに最適なメンバーが集められるのだ。
この仕組みを支えるのは、個々の人材の特性であろう。その採用基準は、論理的な思考ができる頭脳明晰さというより、リーダーシップの資質だという。そしてチームのメンバーすべてがリーダーシップを発揮することを求めるのがマッキンゼー流である。そこには、リーダーとフォロアーの違いはほとんどない。結局、問題を解決する力は、作業量でも思考力でもなく、リーダーシップの総量で決まるのだ。
マッキンゼーの元採用マネジャーが最強チームのつくり方を明かす。