神経科学や生物学などを横断する学際的研究のおかげで「動機づけ理論」は進化を遂げている。すなわち、モチベーションには「欲動」が大きく関係しており、それは「獲得」「絆」「理解」「防御」の4種類あることが判明した。本稿では、これら4種類の欲動がそれぞれどのような要素に左右され、またこれらをどのように満たせばよいかについて、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドなどへの実地調査の結果を紹介しながら解説する。また、4種類の欲動すべてを同時に取り組むことの重要性、直属の上司が果たすべき役割についても言及する。