いかに素晴らしい戦略を立案しても、これを具体的な目標や業績評価基準に落とし込めなければ、現場の理解は得られず、具体的な目標に落とし込んでも、実際の活動を支援するツールと結びつけられていなければ、現場の貢献は限定される。戦略は、現場の努力によって達成されるものなのだ。カプランとノートンの2人は、バランス・スコアカードに始まり、戦略マップ、戦略テーマなど、さまざまなツールを開発してきたが、本稿では、これらを統合する「循環型マネジメント・システム」という包括的な仕組みを紹介する。