人材多様性が高まると創造性を促進する。こんな定説があるが、実際には、双方の関係はそれほど単純ではない。本記事では、多様性と創造性に関する諸研究から導かれた、7つの知見を紹介する。
職場での人材多様性(ダイバーシティ)を奨励すべき理由として、社会的、政治的、倫理的な要因がある。だがそれらとは別に、推進の動機として最たるものは、「多様性のあるチーム・組織は、より創造的」という説であろう。
しかし、実際にこの見解を裏付ける証拠はあるのだろうか。もしあるならば、多様性がもたらす創造性の潜在的メリットは、人間関係の和やチームの団結を犠牲にして成り立つのだろうか。
以下、7つの科学的知見を紹介しよう。