データの本質とは何か
編集部(以下色文字):個人の勘と経験に依存しない、データに基づく経営の重要性が問われています。データ戦略を統括される立場として、実現には何が必要だとお考えですか。
北川(以下略):それにはまず、データの価値とは何かを明確化することが重要です。私はデータの本質とは、隠れた価値を見つけ、それを形にして実現することだと考えています。
三木谷(浩史氏)がよく例に挙げるのが、ライドシェアサービスを提供する米国のリフトに投資した時の話です。当時ウーバーが圧倒的なシェアを誇り、リフトのシェアは数%にすぎませんでした。資金力も乏しく、このままでは経営が立ち行かなくなるというタイミングで話が持ち込まれたと聞いています。