イノベーションを実現し続けるための方程式
33歳で初めてCEOになった当時の私は、伝説のビジネスリーダーや彼らが生み出した企業に関する書籍を片っ端から読んだ。私が知りたかったのは、社員に権限を与え、がん治療の新薬を開発するという野心的なミッションを実現し、出資者に見返りを与えられるイノベーティブな組織づくりの秘訣である。そうした書籍の多くに書かれていた答えは、企業文化がカギを握るということだった。
「当社の文化のよいところは、社員が皆、10回に9回は『よし試してみよう。どうなるか見てみよう』と言うところだ」
「当社では、多少の遊び心が許されている。基準に囚われない考え方をし、そしてミスをするために」