事前にやれることはすべてやり、もう判断材料は揃っている。それなのに、どうしても決められない。あなたがもし、そんな状況で意思決定を先延ばししているなら、深刻な損害を招きかねない。もっと時間をかけるべきか、それともすぐに決断すべきか。優柔不断を脱却して、適切なタイミングで意思決定を下すための4つのステップを示す。
アイディアはある。選択肢も絞ったし、手に入るデータには目を通した。判断材料はすべて揃っている。それなのに、なぜか決断できない。このもたもたは何なのだろうか。
読者自身がこのように優柔不断だったり、上司や幹部にその傾向が見られたりする場合、意思決定の先延ばしはとんでもなく問題であり、深刻な損害につながる恐れがある。決断が遅れたせいでビジネスが減速したり、社員をイラつかせたり、重要な事業機会を逸したりしかねない。
では、データの収集分析にケリをつけ、思案するのをやめて、さっさと決断を下すべきなのは、どのようなときなのだろうか。
決断にこれ以上時間をかけるべきか、それともすぐに決断を下すべきかを判断するには、ちょっとした「メタ意思決定分析」を行う必要がある。平たく言えば、「決定する方法を決定する」ことだ。意思決定を行うタイミングは、その「重要度」「緊急度」、そして「組織的意思決定によって、的確で正しい決断を下す可能性が高まるかどうか」を考えて決める必要がある。