1980年代の経営者は、いかに企業をスリム化させるかで評価された。90年代の経営者は、いかに企業を成長させるかで評価されるだろう――。そのカギを握るのが「コア・コンピタンス」、すなわち自社固有の中核的な組織能力だとプラハラッドとハメルは予測した。「ストラテジック・インテント」の下、長期的に育成すべきコンピタンスを突き止め、「戦略アーキテクチャー」という戦略の図面に落とし込むことで、全体の組織能力が底上げされ、新たな競争優位が築かれる。