
PETER DAZELEY/GETTY IMAGES
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昨今、特に伝統的大企業では、ミレニアル世代の人材を確保し、維持することに苦戦している。その対応策の一つとして世界中の有力企業が実践しているのが、「リバースメンタリング」である。若手社員と幹部がペアになり、幹部側の仕事に対する姿勢や考え方を問い直すことが目的だ。本稿では、リバースメンタリングに期待される効果と、実践する際の留意点が示される。
金融サービス大手BNYメロン・パーシングのアドバイザー・ソリューションズ部門を率いるマーク・タイバージーン最高経営責任者(CEO)は、自社の未来を考えたとき、ある問題に気づいた。その問題とは、ミレニアル世代の若者が金融サービス業界で働くことに興味を持たなくなっていることだ。しかも、同社に入社したミレニアル世代は、上の世代よりも離職率が高かった。
これは、BNYメロン・パーシングだけの問題ではない。多くの企業は、ミレニアル世代の人材を確保し、この世代の消費者に見放されないために苦心している。