百花繚乱のサブスクリプション
その本質的な変化とは何か

 サブスクリプションサービスが国内を席巻している。B2C向けには、毎月一定額を払えば見放題の動画サービスや聴き放題の音楽サービスが定着し、エンタテインメントだけでなく、クラウド型のビジネス支援ツールも広まっている。B2B領域では、人事向けの採用・勤怠管理サービス、営業・マーケティング向けのCRM(顧客関係管理)サービス、財務経理向けの財務・会計支援サービスなども活況だ。

 この流れを受けてか、高級雑貨や高級時計、化粧品のセレクトサービスが次々に生まれ、スーツや家電、自動車に家具といったように、IT・ソフトウェア以外の商材にどんどん拡大している。果ては、ラーメンや居酒屋の食べ放題・飲み放題までさまざまだ。

 百花繚乱のサブスクリプションビジネスだが、筆者からすると、これらを一くくりにすることに違和感を感じる点も多い。その理由は本稿で明らかにしていくが、もともとは「定額制」を意味するサブスクリプション自体に、ビジネスモデルとしての目新しさはない。その証拠に新聞や雑誌、ジムなど、伝統的な定額制ビジネスは過去から存在する。それではいまなぜ、サブスクリプションビジネスが注目されるのか。