「賢明なピボット」に向けて
ここまで概要を紹介してきたが、「賢明なピボット」とは、ともすれば必要性に迫られて結果論的に成し遂げられてきた企業の事業転換を、先見的・戦略的に仕掛け、変化の時代の中での競争優位性を築くための方法論である。しかし一方で、伝統的企業で本アプローチを進めるためには、乗り越えるべき壁は多く、典型的には以下のような声を頂く事が多い。
(例)
₋未来の事業を想起して、自社の将来性を評価する手法が無い
₋ピボットの軸となる強みが分からない
₋トップダウンが弱い意思決定構造の中では、ピボットの必要性を経営層全体で合意するのが困難である
₋業績悪化やマネジメント交代によって、ピボットの必要性が揺らぎ止まってしまう
₋「既存事業の拡大」と「未来の事業の立ち上げ」を同時並行で進めるための工数やリソースを捻出しなければいけない
₋未来の事業の立ち上げを担う人材を、社内外から集める仕組みが無い/評価する仕組みが無い
アクセンチュアは、クライアントの「賢明なピボット」を阻む壁に対して、様々な専門性を包括的に提供し、その実現を支援できる唯一無二の存在を目指してる。引き続き、様々な日本企業へ本変革アプローチを導入し、「変化の時代における競争優位性構築」の一助を担いたい。

アクセンチュア 戦略コンサルティング本部 エンタープライズ・バリュー・マネジメントサービス マネジング・ディレクター
東京工業大学大学院卒業後、2003年アクセンチュア入社。テクノロジー部門を経て2006年より戦略部門に異動。製造業・ハイテク企業を中心に様々な産業におけるオペレーション改革・ターンアラウンド改革を多数手掛ける。近年は、強い既存事業を抱える企業が、新ビジネスモデル・新ドメインへし、成長軌道に向かうためのオペレーティングモデル(経営の仕組み)構築に注力。

アクセンチュア 戦略コンサルティング本部 シニア・マネジャー
上智大学経済学部卒業後、日系ハイテクメーカーに入社。ルノー財団奨学生としてパリドフィーヌ大学MBA、留学中のルノー本社での勤務を経て2010年アクセンチュア入社。製造業・ハイテク企業を中心に事業イノベーション・業務オペレーション両面でのトランスフォーメーション企画及びその実行に向けた組織・人材戦略策定や事業戦略転換に向けた構造改革立案から実行などEnd to Endでの企業変革を多数手掛ける。

アクセンチュア 戦略コンサルティング本部 マネジャー 公認会計士
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、Big4会計士事務所を経て、2017年アクセンチュア入社。短中期の財務効果の視点から、製造業・ハイテク産業、PE投資先を中心とした幅広い業界を対象に、新サービス立上げ、ターンアラウンド、M&A戦略・交渉支援等に従事。収益構造の改革・組織再編をテーマとした実績・専門性を有する。