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日々の仕事に追われていると、自分の強みを見失いがちになる。そんなとき、他人から建設的なフィードバックを受けることは有効だ。自分がこれまで、どんな場面で、どのように貢献できたかという成功のストーリーを認識する機会となり、「最高の自分」を発揮するための条件を知ることができる。本稿では、日常的にそれを実践するための5つのアプローチを示す。


 2005年、私たちは数人の研究者と『ハーバード・ビジネス・レビュー』に論文を発表し、個人としても仕事でも成長するための新しいアプローチを提案した。すなわち、肯定されることが、人間の成長にとって大きな力となるのだ。

 特に、自分が最も能力を発揮できる状況を描写するストーリーは、効果的なツールとなる。そこで私たちは、自分の才能を理解して活かすための「RBSE(the Reflected Best Self Exercise:最高の自分を発揮するためのエクササイズ)」を紹介した。いまでは世界中で多くの人が、企業研修やチームビルディング、エグゼクティブのリーダーシップ養成などでRBSEを実施して、さまざまな分野の学部や大学院の講義でも使われている。