
HBR Staff/Yagi Studio/Getty Images
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同じ生産性で、同じ成果を上げたとしても、女性は男性と同等の評価を受けにくい傾向がある。その理由はなぜか。筆者らは、女性が男性よりも自己アピールに積極的でないことが、その一因であるという仮説を立て、生命科学の世界を対象に綿密な検証を行った。
科学界では、男女間の格差が縮まっている。とはいえ、女性の待遇は依然として男性より低く、最高職位のレベルでは特にそれが顕著である。
たとえば、生命科学の分野では現在、博士号を取得する女性と男性の数は同程度だ。しかし、米国の研究大学における生命科学の正教授のうち、女性は4人に1人しかいない。そして、この分野では女性研究者の収入も、受け取る研究費の額も男性より少ない。