上司に相談する
あなたの上司は、スタッフの在宅勤務を管理する準備ができていると思っているかもしれない。しかし子育て中のスタッフの場合、複雑な要因が絡んでくることを十分に理解していない可能性がある。
いまこそ上司と1対1で話をしよう。そのとき、あなたも上司も予想外の難しい選択に直面していることを理解して、どのように会話を持っていくかを事前に考えておこう。それは、あなたとあなたの上司、そしてあなたの子どもにとってプラスになるはずだ。
今後数週間にどのようなシナリオが起こりうるか(たとえば、子どもの学校は閉鎖されたが会社は通常営業、など)考えよう。上司に会話の目的を伝えて、シナリオ別にお互いに期待されることを確認しよう。「我が社はこの状況にこう対応すると私は理解しているのですが、正しいでしょうか。何か見落としていることはありますか」といった話し方ができる。
上司が自分に何を期待しているかを徹底的に尋ね、詳細についてフォローアップ質問をしよう。このとき忘れてはならないのは、あなただけでなく、関係者「全員」にとってうまくいく方法を見つけることだ。
したがって最初からいきなり、会社があなたの家庭生活のために融通を利かせるべきだと主張するのはよくない。こうしたゼロサム思考(自分にはプラスで、上司にはマイナス)は、あなたが短期的に必要とするサポートをもたらしてはくれないし、あなたの人間関係の強固な基盤を構築してくれることもないだろう。
もしあなたが管理職にあるなら、またはチームと緊密に仕事をしているなら、このような会話を複数の人とする必要があるかもしれない。幸い、このような率直な話し合いは人間関係を強化し、すべての人のパフォーマンスを高める。
子育てパートナーと共通の理解を持つ
最高の環境が整っているときでさえ、子育てと家事をパートナーとどう分担するか決めるときは、イライラや怒りが伴うものだ(ここで「パートナー」とは、子育てを分担する相手全般を意味し、配属者とは限らない。有料のベビーシッターが含まれる場合もある)。子育てパトーナーの一方または両方が、学校や会社の閉鎖によりスケジュールを調整しなくてはならない可能性が高まるなか、どのような解決策が可能か、いまのうちに積極的な話し合いを始めるべきだ。
上司や同僚に相談したときと同じように、複数のシナリオについて検討を尽くして、アプローチを考えよう。パートナーとの間でシフトを組んだり、家庭内に仕事ゾーンと子育てゾーンを設けたりするなど、クリエイティブな解決策を考えること。また、それが予想通りに機能しなかった場合に備えて、バックアップの計画をつくっておこう。
おそらくやっていくうちに臨機応変な調整が必要になるだろうが、事前に冷静かつ理性的な話し合いをしておくと、危機モードになったとき、全員にとってうまくいく計画をつくれる可能性が高い。