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職場での人間関係が良好だと仕事の原動力になるが、うまくいっていないとフラストレーションの源になる。小さな対立でも放置しては、怒りや恨みへとつながりかねない。どうすれば人間関係の破綻を防げるのか、また破綻した関係をどう修復すればよいのか。筆者らは、「感情の流れをリセットする」「共有する物語をつくる」「関係のアジリティを育む」という3つのアプローチが有効だという。
職場は、同僚との人間関係を中心に築かれるコミュニティだ。強い人間関係は、エネルギーと学びとサポートの源になる。しかし、人間関係が脆いと、一時的であっても、人にも組織にも害をもたらすフラストレーションの源になってしまう。
最初は小さな対立でも、放置すると手に負えなくなり、怒りや恨みにつながるだろう。だからこそ、経営者も従業員も双方が、そうした対立をマネジメントして修復できなければならない。
人間関係をどのように強化すれば、破綻を防げるだろうか。そして、破綻した際に修復する最善の方法は何か。
それを理解するために、私たちは職場の人間関係、人間関係の崩壊、人間関係の修復に注目して、過去15年間にマネジメントと心理学の分野で発表された約300の研究を検証した。そこから、対立や日々の緊張に直面しても再起力(レジリエンス)が高い職場の人間関係を育てるために、有用な3つの習慣を導き出した。