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新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために外出禁止令が出された結果、特に地域に根ざしたビジネスを展開する事業者が苦境にあえいでいる。彼らは多くの人々の雇用を支え、経済成長にも欠かせない存在だ。スモールビジネスの経営者たちは、自分たちの事業を存続させるために何ができるのか。


 州・地方政府が外出禁止令を出し、不要不急の外出を避けるよう全市民に求めるなか、全米の事業者、とりわけ地域に根差したスモールビジネスは困難な判断を迫られている。

 これらスモールビジネスは国内で総勢5890万人、すなわち民間セクターの全労働者の約47.5%を雇用する、国家経済にとって不可欠な存在だ。国内総生産(GDP)への寄与は、2014年時点で5兆9000億ドルに上っていた(スモールビジネスのGDPデータは2014年分が最新である)。

 私がCEOを務めるFASTSIGNSインターナショナルも、GDP統計上のスモールビジネスに該当し、フランチャイズ本部として各地の起業家、すなわち加盟店経営者と契約している。事業の内容は、大規模会議、見本市、イベント、店頭ディスプレイ、宣伝広告用にサイネージやビジュアルグラフィックを提供して、他の企業や団体を支援するというものだ。

 この種のサービスは、(やむを得ない事情とはいえ)突然の需要減退に見舞われている。当社だけではない。私は国際フランチャイズ協会(IFA)の会長も務めており、フランチャイズ業界に属するスモールビジネスはこの数週間というもの、不測の経済危機に起因した売上げの減少にあえいでいる。

 全米のスモールビジネスが感染症の大流行(パンデミック)を乗り切ることには、極めて大きな意義がある。国家経済にとって欠かせない存在だからである。

 しかし、このような途轍もない危機をどう克服するのか。以下に、起業家が事業を守る3つの方法を紹介する。