
Westend61/Getty Images
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フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)は、燃焼式たばこ製品から脱却し「煙のない未来」を実現することを誓い、ビジネスモデルの大転換を着実に進めてきた。また、ESGに関する取り組みも非常に積極的であり、先進企業の一つである。だが、同社が目覚ましい成果を上げてきたとはいえ、人に害を与える製品を販売している以上、投資家や社会から完全な信頼を得られているとは言えない。アンドレ・カランザポラスCEOは、この難題とどう向き合っているのか。
2016年、フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)は、事業の大転換に乗り出す方針を明らかにした。紙巻きたばこなど、燃焼を伴うたばこ製品を脱却し、より健康的で煙の出ない製品に移行することを決めたのだ。
具体的には、2025年までに世界で少なくとも4000万人の喫煙者に紙巻きたばこをやめさせ、代替製品に乗り換えさせたいという。究極的な目標は、「煙のない未来(スモークフリー・フューチャー)」を築くことだ。