●休みの日に仕事をしなければならないときは、どうすべきか

 残念ながら多くの職務において、週末や休日に時折仕事をすることは避けられないと感じられる。では、休みの日に仕事をしなければならないとき、モチベーションを保つにはどうしたらよいのか。

 筆者らは研究で、春休みの間に勉強する学生と土曜日に働く従業員が内発的動機を維持するのに役立つ、介入戦略を発見した。そうした時間を「仕事の時間」として分類し直すのだ。

 たとえばある研究では、土曜日に働く人のうち、一方のグループには「人々は通常、週末を使って仕事の遅れを取り戻すか、仕事を進める」と伝え、別のグループには「人々は通常、週末はリラックスし、仕事から離れて休みを取る」と伝えた。

 すると、どちらのグループも休みの日に働いていたにもかかわらず、前者のグループはその時間を(リラックスする時間ではなく)仕事の時間として考えていたため、より熱心で、仕事の目標に取り組んでいた。

 ●休みの日に働くと仕事に対するモチベーションすべてが損なわれるのか

 注意すべきは、内発的動機だけが働くモチベーションではないことだ。外発的動機(給料を得る、家族を養うなど)もある。

 そして、休みの日に働くことは、仕事に対する内発的動機にマイナスの影響を与える一方で、外発的動機に影響を与えるという証拠は、筆者らの研究では見出されなかった。

 週末や休日に仕事をすることに伴うゴールコンフリクト(目標の衝突)は、仕事を本質的に意義があるものだと感じさせなくするが、給料をもらったり、仕事を安定させたりすることの価値を変えることはない。にもかかわらず、ケイトリン・ウーリーとアイエレット・フィッシュバックの研究によると、内発的動機がなく外発的動機だけでは、人が満足し、最善の仕事をするのに不十分であることが多い。

 結論は明白だ。自分の仕事を楽しむかどうかは、どんな活動をしているかだけでなく、それを「いつ」行うかによっても左右されるのだ。

 休みの日に仕事をしなければならないときは、それを仕事の時間と捉え、モチベーションを維持しよう。休みの日に働くことは内発的動機を損ね、それによって従業員が仕事に注ぐ力が減少すると筆者らのデータは示唆しており、マネジャーは休みの日に働かないよう奨励することで従業員を支援することができる。

 モチベーションを維持する方法を理解することはこれまでも重要だったが、パンデミックで多くの従業員がリモートワークを余儀なくされ、時間的な負担が増える中で、あなたとあなたのチームが可能な限り生産的で、仕事に専念し続けるためには、こうした戦略が特に重要になる。


HBR.org原文:Don't Work on Vacation. Seriously., July 22, 2020.


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