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コロナ禍を機にリモートワークが定着しつつあるが、物理的に離れたメンバー同士のコミュニケーションをコントロールするのは難しい。パンデミック前から遠隔コミュニケーションに関する研究を続けている筆者らによれば、マネジャーは「バースト性」「情報の多様性」「生理的同期性」の3つに注意を払うことが必要だという。本稿では、リモートチームの創造性を育み、プロセスを合理化して、チーム全体のパフォーマンスを向上させるために何をすべきかを論じる。


 新型コロナウイルス感染症のパンデミックが続く中、職場のオンライン化への動きが拡大し、今後も続くことが予想される。だが、多くの組織が気づき始めたように、リモートチーム内のコミュニケーションの流れをコントロールするのは容易ではない。

 筆者らは最近の研究結果から、この状況に役立つ知見を得た。それは「バースト性(burstiness)」「情報の多様性(information diversity)」「生理的同期性(physiological synchrony)」の概念に焦点を当てたものだ。そして、これらに注意を払うことで、創造性を育み、プロセスを合理化し、マルチタスクのストレスを軽減し、チームのパフォーマンスを向上させることができると、我々は考えている。