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ESG(環境、社会、ガバナンス)重視の経営を推し進めようという気運は高まっているが、そこにはまだ障害が残っている。企業がサステナビリティに関する成績を評価・報告するための統一的な基準が存在しないことだ。IFRS財団は先頃、サステナビリティ基準審議会(SSB)の創設を提案した。SSBが機能して会計基準が策定されると、企業経営にいかなる変化をもたらすのか。
近年、サステナビリティ(持続可能性)に大きな関心を寄せる経営者や投資家、消費者が増えているが、ESG(環境、社会、ガバナンス)重視の経営を推し進める運動には、まだ大きな障害が残っている。それは、企業が自社のサステナビリティに関する成績を評価・報告するための統一的な基準が存在しないことだ。
現実には、多くのNGOがそれぞれ独自の基準を作成していて、その状況が企業と投資家にとってややこしい状況をつくり出し、混乱を招いている。しかし、状況は変わりつつあるのかもしれない。企業会計の世界で静かな革命が進んでいるためだ。