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感染症の流行は従業員に大きな不安やストレスをもたらし、職場ではバーンアウト(燃え尽き症候群)が深刻化している。ただし、それが本当にバーンアウトなのかを見極めるのは容易ではない。本稿では、バーンアウトを測定する代表的な指標である「マスラック・バーンアウト・インベントリー」(MBI)の生みの親が、MBIを正しく理解し、職場で有効活用する方法を示す。


 新型コロナウイルスの感染拡大により、さまざまな業種の職場で、バーンアウト(燃え尽き症候群)や、その他の精神的苦痛の問題が深刻化していることは明らかだ。

 そのような状況で、これまでよりもバーンアウトの問題に目を向け、この問題に対応しようと考える組織が増えている。そこで、バーンアウトに関する指標である「マスラック・バーンアウト・インベントリー」(MBI)が企業などの組織でどのように用いられているかを、あらためて点検したほうがよさそうだ。