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アップルの「Think Different」やナイキの「Just Do It」のように、顧客を鼓舞し、顧客の課題解決を手助けするようなナラティブは、強力な差別化要因となる。しかし、企業が語るナラティブのほとんどが自社中心のスローガンに留まり、そのような役割を果たせていない。コーポレート・ナラティブは、本来どうあるべきか。顧客と本物のつながりを生むナラティブを、どうすれば創出できるのか。


 企業は、ある大きな機会を見過ごしている。人々を鼓舞するようなコーポレート・ナラティブを創出することだ。

 ナラティブをどのように定義するか。まず、物語(ストーリー)ではない。物語は一般に、始まりと中間と終わりがあって、自己完結する。