Illustration by Mike Haddad
-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
航空会社は新型コロナウイルス感染症のパンデミックで大打撃を受けているが、再び需要が戻ってくることは確実だろう。ただし、顧客がフライト体験に支払おうと思う金額には上限があるため、コスト高で利益率の低いビジネスモデルを見直さなければ、コロナ後も厳しい状況が続くことが予想される。筆者らは、付帯サービスに追加料金を請求する「アラカルト・プライシング」ではなく、航空会社特有のロイヤルティプログラムを活用し、余分なサービスを利用しない顧客にマイルを付与するような「アラカルト・オプション」を提供することで、顧客体験を損なわずにコスト削減を実現できると指摘する。
慢性的な赤字でも、根強い顧客がいる業界がある。たとえば、オンラインの配車サービスがそうだ。一方で、収益性が高くても、評価はそれほど高くない業界もある。たばこ会社を思い浮かべたかもしれない。そして、利益はほとんどなく、顧客からひどく嫌われている業界もある。航空会社は間違いなく、その一つだろう。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが航空需要に大打撃を与えたことは明らかだが、利益の低迷はパンデミックの前から始まっていた。航空会社の経済的利益(投下資本に対するリターンから資本コストを差し引いたもの)の平均は、2015年までの20年間はマイナスで、わずかにプラスに転じた後、2019年には再び赤字となった。





