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企業が成長を目指すうえで、自社では持ちえないダントツの強みを手に入れる目的で、あるいは時間を買うという目的で、M&Aを活用できる。またM&Aの経験を通じて、経営者と企業の組織の両方がそれぞれに学びを得て、それを蓄積していくことにより、組織的にスキルの構築を進めることができる。
M&Aと事業売却の活用
グローバルなメガトレンドを捉えて持続的に成長する領域での事業構築を、自社で行うという選択肢ももちろんある。それでも、自社では持ちえないダントツの強みを手に入れる目的で、あるいは時間を買うという目的で、M&Aを活用できる。M&Aを手段として位置づけて、そうした目的の達成のために積極的に活用していくのである。
そのためには、投資銀行などからの持ち込み案件だけに頼らない、プロアクティブなM&Aへの取り組みが必要である。つまり、自社の全社戦略や事業戦略を実行するうえで必要な強みを獲得できるターゲット企業を洗い出したうえで評価し、優先順位をつけていくのである。そして、優先順位が上位のターゲット企業に対して、主体的にM&Aの提案を持ち掛けていく。