
-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
リーダーにはチームを力強く先導することを期待されているが、自分自身がストレスや不安を抱えている時に、それを実行するのは簡単ではない。自分が苦しくてもポジティブな姿勢だけを見せる人もいれば、感情を排して実務に集中する人もいる。しかし、筆者らの研究によれば、みずからのネガティブな感情も率直に打ち明けるリーダーこそ、チームの団結力を高めて、高い成果を上げていることがわかった。本稿では、そのような「感情共有型」のリーダーに変わるための6つの戦略を紹介する。
「仕事と私生活の境界線が曖昧になっていることは、自分でも気づいています。でも、どうすれば課題をすべて片づけられるのか見当がつかないのです。実行しなくてはならないことはあまりに多く、配慮しなくてはならないこともあまりにたくさんあります。(中略)チームのメンバーは私に対して、導き、方向づけ、エネルギーを注入し、アイデアを提示して、活動の骨子を確立するなど、非常に多くを求めています。(中略)重圧に押しつぶされそうです」
人は誰でも、ストレスや不安などのつらい感情を抱くことがある。しかし、そうした感情にどう対処すればよいかを知ることは、時に容易でない。ほかの人たちにリーダーシップを振るい、サポートを提供することを期待されている立場の人たちにとって、それはとりわけ難しい。リーダーが仕事の場でみずからのつらい感情に対処するには、どのような方法が最善なのか。