
HBR Staff/Irina Shatilova/innovatedcaptures/Getty Images
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従業員を支援し、組織のDEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)を実現することは、喫緊の課題だ。これまでも多くの女性リーダーがそうした取り組みを牽引してきたが、問題はその努力が正式な職務として認識されず、評価にもキャリアアップにもつながっていない点だ。極めて重要なはずの仕事が「オフィス家事」に格下げされ、ますます負荷が増えた女性リーダーは燃え尽き、離職のリスクも高まる。そうなれば組織としても大切な人材を失うだけでなく、DEIを推進すると言いながら、依然として地位が低い仕事だと見なしているというメッセージを送ってしまうことになる。本稿では、DEI推進という仕事を正しく評価し、特にその多くを担っている女性リーダーにきちんと報いるべきはなぜかを論じる。
この1年半の出来事は、従業員の支援をさらに拡充してDEI、すなわちダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包摂)を実現するための取り組みを増やすよう、企業に激しいプレッシャーをかけてきた。
女性リーダーは、この要請に対処し、それに伴う追加業務を引き受けてきたが、その功績は認められず、相応の報いも得ていない。