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多くの職場で、仕事に身を捧げ、意欲も能力も高い「理想の労働者」でいることが求められる。しかし、その規範を守り抜こうとしてオーバーワークが続けば、やがては心身が壊れてしまう危険性がある。それを防ぐためには、自分の身体が発する声に真摯に耳を傾ける必要がある。本稿では、ヨガのインストラクター養成講座のエスノグラフィックリサーチを通じて、どのように実践すればよいのかを紹介する。


 ビアンカ(仮名)のこれまでの人生に一貫したテーマが一つあるとすれば、それは周囲の期待に応えるために無理をすることだった。会計士になったのは、よい仕事だと祖父が言ったからだ。

 職場でも、ビアンカは周囲の期待に応えるために無理をしてきた。「私は極めて困難な取り組みをやり遂げるだけの報酬を得ていました。そのため会社によって穴に吸い込まれていくままの状態になっていたのです」