
Jonathan Knowles/Getty Images
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リーダーが部下にフィードバックを行うことは不可欠だ。ただし、共感力の高いリーダーがネガティブフィードバックを行った場合、直後にリーダー自身の業務遂行能力が損なわれてしまう。ストレスが高く、エネルギーを奪われるからだ。一方で、共感力の低いリーダーは相手の立場で考えることができないので、有益なネガティブフィードバックを行うのが難しい。本稿では、ネガティブフィードバックがリーダーに及ぼす影響を認識し、共感力の高いリーダーと低いリーダーそれぞれに対して、組織が講じるべき支援策を論じる。
ネガティブフィードバックを行うことは、リーダーシップの有効性を高めるうえで極めて重要な要素である。しかし、建設的な批判を受け取ることの恩恵が明白である一方、そのような指摘をすることがリーダー自身にいかなる影響を及ぼすかは明らかにされていない。
リーダーの中には、ネガティブフィードバックの提供を楽しいと思える人もいる。しかし、ある調査によれば、マネジャーの44%がネガティブフィードバックをすることが難しいと思ったり、ストレスを感じたりしているという。