●もはや自分の成長を促さない
一流アスリートはしばしば、多様なフィジカルトレーニングを取り入れたり、ルーチンをがらりと変えたりする。常に同じことを続けていると、どこかの時点で成長をもたらさなくなるからだ。
パーパスの源泉が、もはや成長の助けになっていないと気づいた時は、仕事を再構成したり、何かしらの変化をもたらしたりすることに焦点を当てる。退職は大きな決断であるため、そこに踏み出す前に、現在の職場環境の中で仕事の内容を組み替えたり、変更を加えたりする方法を探すように、筆者は勧めている。
仕事の再活性化は、物事の見方を変えたり、小さな修正を加えたりするだけで実現することが少なくない。いわゆるジョブクラフティングだ。とはいえ、そのような方法をやり尽くしても、現在の仕事で成長する見込みがない場合は、転職すべき時だろう。
●達成したかったことを達成した
やりたいと思えることが何も残っていないために、現在のポジションではもはや成長できないという場合もある。筆者の元同僚で、かつて米ナショナルフットボールリーグ(NFL)の選手として活躍した人物はそうだった。
彼の場合、人生の第一段階はアメリカンフットボールがすべてだった。しかし引退後は、選手として過ごした期間が自分にかけがえのない意義を与えてくれたことに十分満足しており、もはや執着がないことに気づいたという。達成したかったことは達成したので、いつでも新しい挑戦に進めるという場合もある。
●仕事から逃げ回ってばかりいる
筆者の友人の一人は、文章を書くことが大好きだった。しかしある時点で、すっかり嫌気がさし、逃れることばかり考えるようになった。
執筆をずるずると先延ばしにしては、洗濯から庭仕事まで、書くこと以外は何でもやった。そして、いざ書こうとデスクに向かっても、ソーシャルメディアの迷宮に迷い込んでしまう。最終的に彼女は、もう一度心の底から書きたいと思えるまで、長い中断が必要だと気づいた。
よい習慣を身につけるために奮起すべき時もあるが(たとえば、適度な運動は習慣化したほうがよいが、始めるのは簡単ではない)、一時的に中断する、あるいは金輪際やめてしまうことが必要な場合もある。仕事には好奇心と期待を持って臨むべきであり、逃げ回るべきではない。