
Illustration by Barbara Gibson
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多くの企業が現在、ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン(DEI)に関する、さまざまな取り組みを推進している。黒人歴史月間のようにDEIを象徴する出来事がある時にだけ連帯を示すのではなく、組織内に存在する不公平を直視し、解決に向けて行動しなければならない。そのためにはまず、従業員のフレキシブルワークを恒久的に認めることが必要だと、筆者らは主張する。本稿では、フレキシブルワークがDEI戦略に欠かせない理由を説き、最も懸念される近接性バイアスの問題にどう対処すべきかを論じる。
2022年の黒人歴史月間[編注1]を記念して、企業のリーダーがこれまで以上に公の場で「連帯」を表明する様子を目にした。従業員のボランティアデーを設定したり、社内でワークショップを開催したり、地域団体や非営利団体に多額の寄付をしたりするリーダーもいた。
このような取り組みが、ブラック・ライブズ・マター運動や構造的人種差別の問題に対する意識の高まりを受け、近年、ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包摂)にコミットしてきたことを示すためであるのは間違いない。