
blackred/Getty Images
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肉体的苦痛の原因となるのは、傷や疾病だけではない。不安やストレスなどの心理的要因が、肉体的な痛みを引き起こすことが示唆されている。筆者らの研究によると、経済的な不安定さが増すと、肉体的苦痛を感じやすいことが判明した。従業員にこのような痛みを感じさせないために、雇用主は何をすべきなのか。
成人の約30%が、急性、断続的、または慢性の肉体的苦痛に悩まされているという調査結果がある。これは完全に身体的な問題だと思えるかもしれないが、トラウマ、不安、ストレスなどの心理的要因が、身体の傷や疾病によるものと同じように実際の痛みを引き起こすことが、研究で示唆されている。
先行研究では、この現象を個人レベルで調査し、精神的・感情的な健康が身体的な健康に与える影響を立証している。しかし、筆者は最近の研究で、共著者であるウォーリック大学のアンドリュー・オズワルドとともに、経済状況が痛みのレベルにどのような影響を及ぼすかについて、全国規模で調査した。