
HBR Staff/Westend61/Getty Images
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グローバルの競争が激化する中、企業として生き残るだけでも難しく、トップの座に君臨し続けるのは至難の業だ。長きにわたり繁栄を続ける会社は何が違うのか。筆者らは、1934年に創業され、ファスナー業界で世界トップシェアを誇るYKKの経営に注目した。本稿では、YKKの成功を支える6つの要因と、同社の経営から得られる5つの教訓を示す。
グローバル市場が急速に変化を遂げ、ハイパーコネクティビティが実現され、競争が激化し、顧客からの期待が高まる時代において、トップに長らく君臨するのは至難の業だ。ノキア、ブロックバスター、コダック、ボーダーズ、スポーツオーソリティ、トイザらスなどの一流ブランドは、他社が小規模プレーヤーの座に甘んじていたにもかかわらず、こぞってトップから陥落した。
事業を立ち上げ、継続するだけでも大変なことであり、長期にわたって世界のトップの座を維持し続けることの難しさは言うまでもない。米国では、創業から10年の間におよそ65%の企業が倒産している。米労働省によれば、15年以上存続している企業はわずか25%だ。