
Justin Lambert/Getty Images
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バイトダンスは、創業からわずか10年で世界最大のスタートアップに成長した。ティックトック(TikTok)の運営会社として有名だが、同社はそれ以外にも次々とヒット商品を生み出している。何がバイトダンスの急成長を牽引してきたのか。筆者らは同社のイノベーション戦略に焦点を当て、シェアードサービス・プラットフォーム(SSP)を基盤とする仕組みづくりが、その重要な要因だと指摘する。本稿では、SSPの5つの特徴と、他社が同様の取り組みを行う際の3つのポイントを示す。
創業わずか10年で、バイトダンス(北京字節跳動科技)は世界で最も企業価値の高いスタートアップに成長し、数々の記録を塗り替えてきた。2021年には、150カ国で19億人の月間アクティブユーザーと11万人以上の従業員を抱え、580億ドルという驚異的な売上高を記録した。
大半のユーザーは同社について、大ヒットした短編動画投稿アプリのティックトック(TikTok)しか知らないだろう。このアプリの世界でのダウンロード数は30億回以上に上る。メタ・プラットフォームズと同社傘下のアプリを除けば、他の追随を許さない。