自分の仕事を通じて
社会に貢献している実感を
社員は切実に欲している

編集部(以下色文字):藤田さんは2021年10月、サイバーエージェントのパーパスとして「新しい力とインターネットで日本の閉塞感を打破する」を新たに制定されました。なぜこのタイミングでパーパスが必要だと考えたのでしょうか。

藤田(以下略):サイバーエージェントのパーパスを定めた理由は単純で、経営者としてその必要性を感じたからです。

 私はサイバーエージェントをゼロから立ち上げ、全員が一丸となって、会社をとにかく大きくしようとしてきました。まったく新しい挑戦を始める時でさえ、創業者が言うのであればやってみようと、最後には皆、私についてきてくれたと思います。