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組織が難しい問題を解決しようとする時、多様な専門性を持つメンバーを集めて、チームで革新的なアイデアを生み出そうとする。しかし実際には、集団思考(グループシンク)に陥り、現状維持の無難な解決策に落ち着いてしまうことが珍しくない。本稿では、このような集団思考の落とし穴を回避するために3つのステップを紹介する。


 組織が問題を解決しようとする時、タスクフォースや専門委員会、運営委員会や諮問委員会を設置することが多い。これらのグループの仕事は、手順や方針、製品、サービスなど、新しいアイデアに関する合意を形成することだ。

 しかし残念ながら、このような合意に基づいた問題解決を目指すグループは、革新的なアイデアを枯渇させる場になりがちであることを研究が証明している。グループシンク(集団思考)に陥りやすく、議論や熟慮をほとんどしないまま、現状維持の解決策で安易に合意してしまうのだ。