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自分の仕事がどれだけ有意義に感じられても、わざわざオーバーワークをしたいと思う人はいないだろう。仕事を離れて、家族や友人を過ごすのも大切な時間であり、趣味や娯楽、学習に時間を費やすことも有意義で、私たちに充実感を与えてくれるからだ。とはいえ、人間がいとも簡単にオーバーワークに魅了されてしまうのも、また事実だ。上司や同僚からオーバーワークを強いられる場合も少なくないが、そのような状態に陥るのを回避するにはどうすればよいのか。本稿では、オーバーワークに対するプレッシャーを跳ね返すための5つの戦略を紹介する。

 

 わざわざオーバーワークをしたいと思う人はいない。誰だって、どれだけ有意義に感じられる仕事をしていても、「働くために生きる」よりは「生きるために働く」ことを望んでいるはずだ。

 仕事とは関係のない興味や趣味、家族や友人、娯楽、そして学習に時間を費やすことによって得られるものも大きい。私たちにとっては、このような活動もまた、有意義なものである。

 それでも人は、いとも簡単にオーバーワークに魅了されたり、それを強いられたりしてしまう。そのような状態に陥るのを避けるには、明確な戦略が欠かせないため、以下のことを試してみるとよいだろう。

 ●オーバーワークは「成功の必須条件ではない」と理解する

 たとえわずかな誤解であったとしても「オーバーワークが成功の必須条件である」と誤解をしている人は、オーバーワークの引き金となる要因をはねのけることが難しい。たとえば、周囲の人たちが「自分はオーバーワークをしている」と語る言葉を聞くといったことだ。このような社会的プレッシャーを感じると、不安が高まり、さまざまな感情的・身体的反応が引き出される。

 一つの例を挙げよう。筆者は最近、ある著者との会話で、新刊の宣伝のために、ポッドキャスト番組のインタビューをどれだけたくさん受けたかを聞かされた。そのインタビューの数は、筆者とは比較にならないほど多かった。それを聞いて、筆者は不安の渦に巻き込まれてしまったのである。何時間経っても、動悸が収まらず、そのことばかりを考えていた。

 オーバーワークをしているとしきりに口にする人たちに追いつきたいという誘惑を振り払うには、そのような行動が必要とされている、あるいは有益だという考え方を徹底的に退けなくてはならない。筆者の場合は、次のように自分に言い聞かせた。「あの人は、オーバーワークが成功に欠かせないと信じている。でも、私はそう思わない」

 もし、オーバーワークをしなくてはならないと感じる状況が続くようであれば、自分に思いやりを示すセルフトークを取り入れることをお勧めしたい。具体的には、次のように自分自身に語りかける。

「あの人たちの考え方に従わなければ、自分は失敗するのではないかと、不安を感じている。私は成功したいと強く思っている。だから、大きな不安に襲われる。しかし、オーバーワークをしなくても最高の仕事をする方法があるのだと、自分に言い聞かせ続けるつもりだ」