
Martin Barraud/Getty Images
-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
急上昇する離職率への対応を迫られつつも、多くの企業が決定的な解決策を見出せずにいる。だが、「大退職時代」(グレート・レジグネーション)と呼ばれる表面的な現象にばかりに目を向けていると、その根底で起きている大きな変化を見逃してしまうと、筆者らは指摘する。人材の大流出を引き起こしているのは、従業員が「探求の旅」を求めているからであり、コロナ禍によって変化した従業員の仕事に対する考え方を、深く理解する必要があるのだ。本稿では、この「大探求時代」(グレート・エクスプロレーション)にあって、企業はどのように従業員の探求の旅をサポートすべきか、4つのテーマに沿って論じる。
「大探求時代」の到来
「大退職時代」(グレート・レジグネーション)が目下、拡大し続けている。毎月、退職者数は少しずつ増え、米国では2021年1月~2022年2月に計5700万人近くが会社を辞めた。急上昇する離職率への対応に追われる中で、多くの企業がいかに対処すべきか答えを見つけられずにいる。