
Westend61/Getty Images
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戦略立案に当たっては、すぐに問題の分析に取りかかり、できるだけ早く意思決定をしたいと思いがちだ。しかし、問題が明確化されていなければ、適切な解決策は見つからない。意思決定しようにも、必要な情報が揃っていないこともあれば、そもそも問題自体が解決不可能なことさえある。本稿では、戦略立案の罠を回避するために、まずは「解決しなくてはならない問題はあるか」「それはどのようなタイプの問題か」を問うことから始める重要性を論じる。
解決すべき問題はあるか、その問題はどのようなタイプか
私たちは学校教育を通じて、明確に定義された問題を見つけ、それをすぐに解こうとする習性が身についていることが多い。代数の試験では、解くことのできる代数の問題が示されるし、物理の試験では、解くことのできる物理の問題が示される。