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仕事で持続的に成果を残し続けることは重要だが、そのためには自身を計画的にリカバリーすることが欠かせない。問題はリカバリーが必要な時ほど、リカバリーを行うエネルギーが損なわれているということだ。本稿で紹介するリカバリーに関する5つの戦略が、速やかなリカバリーをサポートする。

バーンアウトを感じた時に有効な対策とは

 労働者は疲れている。持続的に成果を上げるためには、職場で成長する必要があるが、自分の成長を実感していると語る従業員は世界で32%しかいない。43%が日常的に高いレベルのストレスを感じると回答しており、多くが燃え尽き症候群(バーンアウト)になりかけていると感じるのは当然である。米国のプロフェッショナルの61%が、いまにも燃え尽きそうだと感じているという報告もある。仕事中に緊張やストレスを感じる人は、そうでない人たちよりも、転職先を探す可能性が3倍も高い。

 このため、メンタルヘルスのサポートを求める従業員が増えている。事業者の側でも、従業員の希望に応えるためにオンラインでメンタルヘルスのサポートを提供したり、数日から数週間の休暇を認めたり、ミーティングゼロの日やフレックス制を整える動きが拡大している。