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自分には「最終的にこうなりたい」というビジョンがある。憧れのポジションに就くためには、どのようなスキルや能力、人脈が必要で、どのようなキャリアパスを辿ればよいかもわかっている。にもかかわらず、目の前の仕事に忙殺されて、一歩も目標に近づけないと感じることはないだろうか。いまの仕事が昇進の妨げになっているならば、望む未来は手に入らないだろう。本稿では、現在の職務で求められる期待に応えつつ、みずからの目標に向けて前進するための4つの戦略を紹介する。

仕事が妨げになって、望む未来に近づけない時

 あなたには、自分のキャリアや最終目標についてのビジョンがある。そのために何をすべきかも、わかっているかもしれない。だが、それを妨げるものがある。いまの仕事だ。

 求められている仕事を上手に実行しているだけで、周囲に認められ、最終的に自分が希望するポジションに就けるという、幸運なプロフェッショナルもいるかもしれない。しかし、多くの人にとって、いまの仕事の厳しい時間的要求や自分のブランドポジショニングは、昇進の妨げになる可能性がある。憧れの仕事に就くために、これまでと異なるスキルや人脈が必要な場合には、なおさらだ。

 時間が経つにつれて、これはますます深刻なハンディキャップになりうる。エグゼクティブコーチのマーシャル・ゴールドスミスとサリー・ヘルゲセンが言うところの「自分のキャリアを犠牲にして、目の前の仕事を優先する」状態だ。

 筆者は著書『ロングゲーム』で、目先の短期的ニーズを満たす、すなわち生活費を稼ぐとともに、長期的な成功軌道に自分を乗せるという、2つを同時に行う方法について書いた。そこで、現在の期待に応えることに忙殺されながらも、みずからの目標に向けて前進するための4つの戦略を紹介しよう。